Liebst.Blog

ドイツで暮らすフリーター夫婦の話

私にとっての大きな挑戦。ドイツで栄養士の資格を取得するまで~

皆さん、体調はいかがですか?

ドイツは朝晩は気温が一桁と、もうずいぶん寒くなってきました。

体調を崩しやすいので、お気をつけください。

私も気を引き締めて行動します。

 

 

 

さて、先日の話ですが、私、なんと【栄養士試験】に挑戦してみました。

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ドイツ語を話すだけで精一杯な私ですが、教材も先生も、指導実践も、テストも全部ドイツ語。

 

正直、受からなくてもいいや。というのを前提で始めました(笑)

 

 

しかし、この資格に日本円にして約10万円注ぎ込んだので落ちたら全てが水の泡でした、、、。

 

 

 

 

《試験を受けようと思った経緯。》

 

実は昔から、体育の先生より家庭科の先生になりたいと思っていたほど料理などの家事は好きです。

 

 

私が過去に教員という職業を選んだ理由は、

『教員を選べない生徒にとって、私に出会うことによって、人生を180度変えるきっかけを与えられる人間でありたい。』

と思っていたからです。

(残念ながら私は教員としての仕事をやり切ることは出来ませんでしたが....)

 

 

 

 

そして、約2年ほど前から旦那と2人で「ケトジェニック」という糖質をコントロールする食事をしてきました。

それは、愛知県岩倉市にある「ひじり治療院」の吉田先生にサッカーのパフォーマンス能力を上げるために教えて頂いた食事法でした。

 

それがきっかけで、私はさらに「食事」や「栄養」に興味を持つようになりました。

 

旦那と共に私自身も今もずっと、ケトジェニックを継続しています。

はじめは「きっとすぐにやめてしまうだろう。」

そう思っていました。

 

 

しかし、今まで沢山トレーニングをしても全然変化しない身体つきに対して、ケトジェニック開始3週間で身体に変化が現れました。

 

見た目の変化だけでなく、

  • 眠気すら感じない身体のスッキリ感
  • 集中力
  • 身体の軽さ

 

などなど身をもって感じる事ができました。

 

 

今では、以前の食事に戻るのは怖くて、3日以上炭水化物中心の食事を続けると身体が悲鳴をあげます。(笑)

 

そして確信しました。

【人は食事で変わる事ができる】と。

吉田先生には感謝してもしきれません。私の人生を明るい方向へ導いてくれました。

 

 

 

 

さて、ケトジェニックをする中で、

ドイツのスーパーに陳列されている食品の質の高さと安さに驚きました。

そして、同時にドイツ人の健康意識の高さにも尊敬するようになりました。

(もちろん個人差もあり、私のシェフ👨‍🍳は体重120kgあります。笑)

 

 

そんなこんなで、

『せっかくドイツにいるなら健康大国と言われるドイツにおける栄養学を知りたい。』

 

そんな風に思うようになりました。

日本との食事における違いはあるのかなどとても気になりました。

 

さて、そんな中で

「ドイツに来て日本食レストランで働く毎日は自分にとってこれ以上の成長はあるのか?」

 

ということを考えるようになりました。

 

ドイツ語が全く話せなかった頃から職場での会話が出来る様になり、次のステップを踏みたいと思うようになりました。

 

この時点で日本へ帰国という選択肢があったので、短い期間で果たして出来るのか?不安でもありました。

 

 

『でも、せっかくだから今ドイツで学べる事を日本に持ち帰りたい。そして、私も吉田先生に教わったように、【食事】で誰かの人生を明るい方向へ導く事ができる人間になりたいと強く思うようになりました。』

と私の挑戦は始まりました...。

 

この時はまだ、ドイツ語で資格を取得する事の難しさを全くわかっていませんでした....(笑)

 

 

《栄養士ライセンス取得に至るまで》

 

そんなこんなで、ドイツで栄養士の資格を取得したいと思い、

Ausbildung(職業教育・専門教育)について調べていくことにしました。

 

その中で見つけたのがこの通信教育でした。

通信教育であればコロナの影響を受けることなく勉強を進めることができ、空いた時間を利用して進められるため、レストランで働く自分にもってこいだと考えました。

 

ドイツでも通信教育でライセンスを取得できるオンラインスクールが数多くあります。

 

その中で、とりあえず調べて一番に出てくるサイトを見ていると、どうやら州で認定されている資格である事がわかりました。

 

ドイツだけでなくオーストリアなどにも広がっているオンラインスクールで、資格取得後は、英語の証明書も貰えるため世界中で認められている資格という事がわかりました。

 

ドイツで栄養士として働くことを考えていたわけではないので、これがこの通信教育を選んだ決め手となりました。

 

このスクールでは、

栄養士だけでなく、パーソナルトレーナーライセンスやフィットネストレーナーAライセンス、ヨガトレーナー、私が密かに興味を持っていたピラティストレーナーのライセンスも取得する事ができます。

 

他のライセンスも考えたのですが、実技実践テストにはどうしても語学的に自信がなく、限られた時間で出来ないと感じたのでやめました(笑)

 

 

そして、栄養士ライセンスの講座は全てオンラインで受けることができました。

レッスン1〜レッスン21までの項目があり、講義動画を見た上で小テストを受けます。

 

それをクリアしていくと、途中で中間テストがあります。

選択問題のテストを80%合格すると、次の課題に進むことができます。

 

私の課題は、

あらかじめ用意されたクライアントへの栄養指導実践です。

 

 

クライアントに対してのカウンセリングおよび分析です。

これは、45分間の口頭試験のうちの一つ目の課題でした。

時間は20分間で、クライアント(試験管)とテレビ電話で話しました。

 

続いては、

カウンセリングをしたうえで、栄養プログラムを考えます。

私の場合は、10週間でマイナス5kgの減量を目標としたクライアントへの食事メニューを考えました。

 

 

その後で、

25分間で食事内容についての解説をしました。

 

 

これらをクリアすると、ようやく最終試験に挑むことができます。

 

最終試験は、選択問題。

しかし、解答は基本的に4つのうちの1つが正しいとは限りません。

いわゆるドイツでよくある試験なんだそうです。

運転免許の試験もこうらしいです。

 

答えはaだけ、bだけ、もしくはab、さらにはabc 、abcd、 acなど可能性は無限大です(笑)

 

そんな選択問題が110問くらいありました。

80%合っていると晴れて合格です。

 

 

しかし、私は1回目は惨敗。

60%未満でした。

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悔しかったですが、確実に勉強不足ということがわかりました。

 

そして、3週間ほど、また必死に勉強しました。

時間がなかったのでかなりのプレッシャーと、試験を受ける度に60€という出費があったのでこれもプレッシャーになりました(笑)

2回目の再挑戦にて、合格することができました🥰🥰🥰

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《試験を終えて》

正直、栄養の知識ももちろんですが、まずドイツ語という高い壁がありました、、、。

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7月半ばから、勉強を始めましたが、さっそくこの分厚い本が届きました。

正直、どこから手をつけていいかわかりません。

講義ビデオもありますが、もちろん字幕もついてないので私にとってどこが重要か分かりませんでした。

なので、この本を全部読むことにしました。

ドイツ語で書いてある内容を日本語訳するのにまず時間がかかりました...。

それに加えて、辞書には出てこないような専門用語が沢山あり、そこでかなり苦労しました。

ですが、職場の皆、知り合いが沢山助けてくれました。

分からないことは全て教えてくれて、お陰で何とか内容を理解することができました。

 

 

沢山の苦労はありましたが、

この試験を受けてよかったと思っています。勉強する中で、ドイツならではの面白い考え方など学ぶことができました。

 

今後に活かしていきます。

 

最後になりますが、

このブログを通じて、さまざまな職業教育などがあり、ドイツ語のできない私でも出来た。ということをお伝えできればと思います。

もちろん、簡単ではありませんが、挑戦する価値はあると思いました。

こんな私でも出来たので、皆さんも出来ると思います(^^)

専門知識を勉強しながら語学も勉強できると一石二鳥だな〜と感じました😊

 

もし、興味が有ればドイツならではの職業訓練やってみてください(^^)

それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました☺️