サッカー選手がケトジェニックを取りれて感じた変化~ケトジェニックのメリット・デメリット~
私と旦那でケトジェニックを始めて、もう少しで1年が経とうとしています。
これまでを振り返ってみて、スポーツ選手として、ケトジェニックを取り入れた結果、
どんな点でよかったのか。苦労したことは何か。書いていこうと思います。
メリット・デメリットはあくまでも個人の感想なので、具体的な数字としてお伝えできません。
一番目で見て分かる結果が写真だと思ったので、
お恥ずかしいですが、
約1ヶ月ケトジェニックダイエットをした私たちの結果がこちらです。
【Before】
【After】
【Before】
【After】
メリット
- 体が軽くなる
持久力はもちろん、スプリント時や、ジャンプ、ボディーコンタクト時にも、以前より力を発揮できるようになりました。
感覚的には、今まで思いと感じていた動きが、ウサギのような感覚でピョンピョン動ける~といっていました。
- 試合中にバテない
以前のブログにも書いたとおり、ケトン体の人のエネルギー源は体内の脂肪です。
糖質代謝だと、体内にエネルギーを貯蓄できませんが、ケトジェニックにしてからはエネルギー切れを起こさなくなりました。
- おなかいっぱい食べても太らない
ケトジェニックでの食事の原則は、糖質制限=低糖質・高脂質・高タンパクです。
糖質を摂取しなければ、おなかいっぱい食べで構いません。
基本的には、脂質は体重×3倍。 たんぱく質は体重×2~2.5倍を目安に摂取していきます。
いざ、この食事をしようと思うと中々食べられません。
回転寿司に行けば20皿は食べることが出来る大食いの私ですが、この食事はきついと感じます。
言い方を変えれば、しっかりおなかいっぱい食べられるので、大食いの方には向いていると思います。
- 調理法が簡単
基本的には、食べられる食材は限られています。
例えば、卵、お肉、魚などのたんぱく質と野菜やきのこ類など..
ご飯や麺類、パンは食べません。
となると、パスタの種類、焼き飯、トーストなどのバリエーションをそもそも考える必要はなく....
食べていい食材のほうが少ないので、
お肉、野菜を炒めるか、煮るか、スープにするかという感じで同じようなものばかり食べています。
それでも、飽きないのがこの食事の良い所。意外と同じもの食べ続けられます(笑)
- あまり空腹状態にならない
ケトジェニックでは良質な油を多量に摂取します。
私たちはココナッツオイルやオリーブオイル、亜麻油やアボカドなど。
これらは、とても腹持ちがいいので、‘‘お腹が空く‘‘ということがあまりありません。
以前の私は、冷蔵庫を開けては何か食べるという趣味を持っていましたが、その趣味はもうすっかりなくなりました(笑)
- カラダの反応に敏感になる
今まで気がつかなかった、食材のアレルギーに敏感に反応するようになりました。
糖質を大量に摂取していた頃は、相当体が鈍っていたんでしょう。
- カラダが絞れる
写真を見てもらえれば分かると思いますが、ウエスト周りの脂肪がごっそり落ちました。プロテインなどのサプリメントを摂らなくても、運動やトレーニング頻度を減らしても、しっかり筋肉量も増えたのが驚きでした。
以前はあれだけトレーニングしても筋肉がつかなかったのに、凄いと思いました。
- 日中眠くならない
糖質を制限した食事だと、血糖値の急上昇を起こしません。
そのため、食後の眠気がないのはもちろん、朝目を覚ましてから、夜まで目が冴えています。
以前は仕事後、練習までの休憩時間で15分ほど昼寝をしていましたが、ケトジェニックを始めてからは昼寝なしでも、朝から夜まで元気です。
- 集中力が持続できる
‘‘眠たくならない‘‘というのに類似していますが、トレーニングや勉強はもちろん、試合でも頭が冴えているので集中して取り組むことが出来ています。
- 味覚が変わる
ケトジェニックの食事では、調味料は天然の塩・こしょうのみで味付けをしています。
とてもシンプルな味付けなので、食材本来の味を感じられるようになりました。
例えば、腐っていたり、少しよろしくない食材にもカラダが舌が敏感に反応するようになりました。
糖質には、中毒性があります。
今まで‘‘美味しい‘‘とついつい沢山食べてしまっていたケーキやお菓子などの食べものが
‘‘今は食べたくない‘‘‘‘別にそこまで美味しくないな、どうしてあんなに食べたかったのだろう?‘‘
と実はカラダが必要としていないことに気がつけるようになりました。
- イライラしない
これも、詳しいお話が出来ないのですが、精神的に安定したと思っています。
デメリット
- 最初の1ヶ月がきつい
ケトジェニックを始めた最初の1ヶ月~2ヶ月は、今までとの食習慣はガラリと変わります。
それに伴いカラダも糖質代謝から脂質代謝へと変わろうとします。
多量のオイル(油)の摂取に慣れず、お腹を下したり、デトックス期になると頭痛や猛烈な眠気を感じることもありました。
しかし、今考えてみればカラダが変わろうとしている正直な反応だと捉えています。
- しっかり勉強しないと効果を感じられない
糖質制限は危険だ、健康的悪くないの??という質問を受けたりします。
もちろん、正しいやり方でなければ健康的でない痩せ方に繋がります。
例えば、糖質だけ制限し、脂質を摂取しないでいると、確実にエネルギー不足を起こします。
初めて行う方は、正しいやり方を勉強する、もしくは専門のトレーナーの方の指導の下始めることを強くお勧めします。
- 管理が大変
食事における糖質量はもちろん、脂質やたんぱく質も意識的に摂取していかなければならないので、食材の成分表をしっかり理解したうえで料理しなければなりません。
また、ケトジェニックでは、水分も大量に摂取していかなければなりません。
例えば、パスタやご飯以外の野菜や果物にも糖質は含まれます。中には、糖質が多い食材もあるので、全ての食材に気をつけていかなければなりません。
- 外食にいけない
上記のとおり、ケトジェニックは管理が大変です。
外食に出かけた際には、要注意しなければなりません。
レストランなどでの食事は糖質量が分かりません。また、加工食品や添加物もどれくらい使用されているか把握が出来ないので、ケトジェニック中の外食はお勧めしません。
私たちは、2週間に一度の頻度でケバブを食べに行く以外には、基本的に外食には行きません。
- 簡単にすぐに食べられるものは大抵食べられない
ドイツでは残念ながら、日本のようにすぐに食べられるお惣菜などはスーパーには置かれていません。すぐに食べられるものは、パンくらいです。
日本でも、コンビニに並んでいるお弁当やおにぎり、パスタなどは基本的には炭水化物中心の食べ物が多いです。
時間がない時などに、さっと食べられるものがないのはとても不便です。
間食には、ゆで卵を持ち歩いています。
- 食材などのコストが高くなる
ケトジェニックでは、基本的にお肉や魚などのたんぱく質に加えて、MCTオイルやココナッツオイルなどを沢山摂取していきます。
パスタやパンに比べて、価格は高く食費にかかる費用は高くなりました。
- 食べるものがわりと限られてくる
食べられるものが、とても限られるケトジェニックを始めてからはご飯はいつも似たようなものの繰り返しです。
お金もないので、購入できるお肉も挽肉・骨付き鶏肉・豚肉と限られていますし、ドイツでは魚は高いので中々購入できません。
野菜も、旬なものを安いときに購入するため、購入する食材はいつも同じ。
味付けも、全て塩コショウのみ。
となると、工夫をしても同じようなご飯しか作れません。
それでも、私たちは飽きずに続けられますが、これは個人差が出てくるかもしれませんね。
- まわりから理解されにくい
私たちの身近で、ケトジェニックしている人はいません。
もちろんですが、皆炭水化物を主食として生きているので、外食などで食べられるものがなかったり、食べないことに対して「ダイエット?」と「食べなよ」と勧められ食べざるを得ないこともあります。
- 継続するのが大変
‘‘継続できるか‘‘が一番ケトジェニックを出来るかどうかの鍵を握っていると思います。
ケトジェニックについて知りたいと連絡を下さった方にケトジェニックの方法を伝えると、「ご飯やパスタなしの生活は考えられない。」と実行に移す方は、ほとんどいません。
もし、はじめたとしても、「つくる時間がない。 」や「仕事上続けるのはきつい。」とすぐにやめてしまう人がほとんどです。
料理に費やすことができる時間を確保できない方には、難しいかもしれません...。
まとめ
以上が、
ケトジェニックをはじめて約1年の私たちが感じる、ケトジェニックのメリット・デメリットです。
あくまでも、科学的根拠からではなく、やってみて気がついたり、感じたことという個人の感想ということをご了承ください。
もちろん、科学的根拠に基づいたケトジェニックのメリットについて沢山の書籍や記事があります。
私は、まだこのブログを通して、そのような方法で皆さんにお伝えできませんが、『ケトジェニックを知って、始めてみて人生が変わった』といっても過言ではありません。
アスリートは、もちろん。私のような一般人でも、食事だけで変わることが出来ます。
ケトジェニックは沢山のプラスをもたらしてくれます。
‘‘沢山のプラスとは何か‘‘今後、しっかり伝えていけるよう努力していきます。
最後になりましたが、
「ケトジェニックに興味がある」、「食生活を改善したい」と思っている方へ。
ケトジェニックが合うか、合わないか。ほんとにスポーツ選手にとって良い食事法なのか?
を判断するのは、しっかり勉強したり、正しい知識をもつトレーナーの方のもと、最低でも2ヶ月ほど継続してからにしてほしいです。
私たちも、実は半信半疑ではじめ、ケトジェニックをはじめて1ヶ月は上手くいきませんでした。
不安になり、やっぱりこの食事法は違うと思っていましたが、それでも続けているうちに、
驚くほどのカラダの快調を感じ始め、今では炭水化物を摂取することのほうが怖いと思うほどです。
この‘‘快調‘‘を言葉で上手に表現できないので、ケトジェニックを始めてみたいと本気で思っている方には、自分自身のカラダでこの‘‘快調‘‘を感じてほしいと思っています。
『食事で人は変わることが出来る』とそう信じています。
外見も、表情も、性格も、生活も。パフォーマンス能力や身体能力も、学力も。
そう教えてくれたのは、
高校時代サッカー部のトレーナーの方で、現在は愛知県で治療院をされている二人の先生です。
もし、本気で何か不調に悩まれている方、健康や怪我の改善をしたい方、私のように痩せたい方がいましたらもしかしたらお力になれるかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。