ケトン食の分類~糖質ってどれぐらい制限したらいいの?~
前回、「ケトジェニックダイエットとは何か」について書きました。
では、実際にケトジェニックを始めるにあたって、どのようにやっていけばいいのかをこれから少しづつ記事にしていきます。
今回はケトン食の分類についてです。
ケトジェニックでは、主に糖質(炭水化物)の摂取量を制限しますが、どのくらい制限したら良いのか?
京都高雄病院の江部康二先生が提唱されている、3種類の糖質制限食事法を紹介し、私がお勧めする型を最後に述べていきます。
(1)スーパー糖質制限食:
3食とも糖質を制限して、主食はとらない。
1食あたり20g以下。1日60g以下の糖質量。
糖尿病、ダイエットに効果的。
(2)スタンダート糖質制限食:
3食のうち2食の糖質を制限して、1食だけ主食をとる。
カロリー制限に比べて、糖尿病に効果的。
(3)プチ糖質制限
3食のうち1食だけ糖質制限をし、主食をとらない。
軽いダイエット効果、糖尿病に向かない。
ケトジェニックといっても、糖質の制限量は様々で定義も広めなんですね。
わたしは、ケトジェニックを始めた当初は(1)のスーパー糖質制限をしていました。
もし、ケトジェニックをこれからはじめてみようかなという型には、(1)スーパー糖質制限をお勧めします。
理由は沢山ありますが、特に2つ。
①ケトン体に切り替えるのに時間をかけてしまうと、体のコンディションを整えにくいから。
②中途半端に糖質を摂取すると我慢できない。
①の理由については、
ケトン体に切り替えて、脂質代謝を目指すのは、とても難しかったです。というか、今も苦戦することが多いです。通常私たちは、糖質エンジンなので、体をケトン体に切り替えていくためには、体内の糖質を枯渇しなければなりません。体は、糖質をエンジンにしていると思っているのに、そのエンジンである糖質がなくなるにつれて、「エンジン切れだ」と体は驚きます。
ケトジェニックをはじめて約1週間から2週間後のデトックス期には、
・頭痛
・イライラ
・異常な眠気やだるさ
を感じました。
その症状を感じ、自分にはケトジェニックが合っていないと判断し断念する人もいると思います。
私も「やめたい。ケトジェニックはほんとにいいのか疑問に思い、不安になりました。
それを指導していただいているトレーナーに相談したところ、
「おー、いいじゃん。体が切り替わろうとしているサインだから大丈夫。」と言ってもらいポジティブな気持ちに戻りました。それから、少し経つとすっかりこれらの症状はなくなり、びっくりするほどパワーがみなぎり元気になりました。
車で例えると、
石油自動車のガソリンを使い果たし、ガソリンがなくなってきたら全然走れなくなるけど、電気自動車に切り替えたら、エネルギーを長く使えるといったところでしょうか?
説明が下手すぎて申し訳ないです...笑
そのため、体の中の糖質をいっきに抜くと言う意味でも、パワーがない時期を少しでも短くするという意味で私はスーパー糖質制限をお勧めします。
②の理由としては、
「糖質には、薬物と同じくらいの依存性があるんだよ。」と教えてもらいました。
たしかに、お腹がすいてないのにパンや甘いチョコレートなどが食べたくなったり、
ダイエットで失敗する人の大抵は結局食べたいという欲が勝つこと。
私も、いつもそうでした。
だから、いっそ糖質は限りなく0に近づける。
3週間後にはびっくり。食べたい欲がなくなり、自分をコントロールできるようになりました。
後から、聞くと
糖質の依存性はタバコ並みに凄いけど、2週間あればきっぱりやめることができる。と
言葉のとおりで驚きました。
ということで、糖質制限の食事法には3種類に分類できますが、ケトジェニックを始めてみたいなという方には、炭水化物を一切取らないスーパー糖質制限をお勧めします。