Liebst.Blog

ドイツで暮らすフリーター夫婦の話

コロナウイルスによるアジア人差別に負けないで〜外国人の視点から〜

 

 

現在、コロナウイルスの拡大とともに、ヨーロッパでのアジア人差別も悪化しているという記事やツイートをよく目にします....

 

コロナウイルスの始まりは中国人によるものですが、ヨーロッパ人から見たら中国人も日本人も韓国人も見分けがつきません。

 

そのため、アジア人という括りで『コロナの悪い影響をもたらす』というイメージがあるのか、アジア人を見ると『コロナ、コロナ』と言って冷やかしてきたりあからさまに避けるというような行為は日常茶飯事みたいです。

 

私の職場のタイ人も同じような目に遭ったみたいで昨日は、その話で持ちきりでした(笑)

差別された時の考え方が、日本人とは違って面白いなーと思ったのでこの出来事を書いてみようと思いました!

 

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その被害にあったタイ人をNで例えて会話を再現とすると...

 

N:『今日、電車でここまで来たけど、私を見るなり全員避けてどっかにいったよ〜。ドイツに30年近く住んでるからウイルス持ってるわけないのに(笑)』

 

と明るいトーンで。

 

するとシェフ(社長)が、

 

S:『お前最強だな〜。電車の席も独り占め。快適じゃないか。』

 

N:『マスクもして道歩かないと(こっちでマスクしてると重病だと思われる。)何もしなくても人混みから避けられるなんて最高だ』

 

:『そんな避けてくるなら、もっと咳き込んで驚かせてやれ。』

と冗談で乗っかるシェフ。

 

:『ドイツに在住なのにどうして、Nがウイルスを持っていると避けるのだろうか。おそらくそれは‘‘メディアパニック‘‘だ。近年では、SNSやメディアが流通し、多くの情報がどこからでも得られる反面、どの情報が正しくで、なにが間違いなのか分からないまま‘どの街で何人感染者が出て何人死者が出ている‘‘というインパクトのある数字やマイナスの情報だけに目が行き、正しい情報を読み取れないがゆえに不安を感じる。だから、アジア人は皆ウイルスを持っていてもしかしたらと、そういう行為をする人もいるが、彼らは弱いやつらだ。あなたを人として差別しているわけではないから大丈夫、メディアに左右されているだけ。みんなどうかしてるよ』

 

『何も悪いことをしていないのに、自身をなくす必要なんてないし、どうどうと生きればいい。だから、人がよけるならラッキーと思えばいい。勝手に道が開かれるのだから』

 

と、冗談交じりのしょうもない会話でしたが、

日本人の私が同じ目に遭遇してたとしたら、きっと傷ついていて、惨めに感じ、街をふらっと歩く際も、どこか肩身の狭い思いをしながら歩きネガティブな気持ちにさせられていただろう...。

 

そうではなく、プラスに捉えることができ、堂々と生きる精神は勉強になり、どこか勇気を貰いました。

 

幸いにも私はそういう経験がありませんが、

昨日の会話があったからか堂々と道をあるくことができました。

 

コロナウイルスによる影響は世界各国であり、日本での学校の休校やイベントの中止に対して非常に残念に思います。

ヨーロッパにおけるアジア人差別も終息に向かってほしい限りです。

 

 

ですが、私たちは堂々と生きていきましょう。間違ったことはしていないのだから。